大切にしていること

毎日の活動の中でも自分で考え、自分で選択し、自分で行動することを大切にしています。

基本的な生活の積み重ね

一般的な児童発達支援事業所は、短時間で行う訓練的な内容がほとんどの中、Tossieは9時~15時までの6時間、お子さんをお預かりしています。朝の会、お散歩、入浴、給食、お昼寝という生活を基本とした活動の中で、手を使って、足を使って、頭を使います。その生活動作のすべてに、Tossieの子どもたちにとって必要なことがすべて揃っているのです。そこに、職員の療育的・専門的な知識をうまく活かして、一人ひとりに合った方法で、子どもが子どもらしく、自分らしく生活し、「生きる力」を身につけています。またこの積み重ねが、Tossieだけでなくご家庭での生活でも生かされるように、そして保護者同士も我が子ばかりでなく共に成長しているお友達の姿も共有できるように、Tossieと保護者が共に手を取り合い、育ち合っていける環境づくりも大切にしています。

手と足を使う
あそびと生活

Tossieでは水や土、泥などに触れあえる外あそびを大切にしています。そうして、手足が様々な感触に触れることで脳の発達を促すと考えています。

裸足での生活

Tossieでは裸足で生活をしています。公園でも、子どもたちが裸足で歩くと気持ちが良いと感じる環境で、裸足になってあそびます。土が冷たいのか温かいのか。雨で濡れていると滑る。岩があるとでこぼこする。傾斜では足の親指を立てた方が登りやすいなど‥自らが転ばないように自分のからだが学んでいく、それが裸足保育のメリットです。 また、裸足でたくさん歩くことで、足の裏に「土踏まず」が形成されます。土踏まずのおかげで、人は地面から伝わる衝撃を緩和でき、最小限の力で歩くことができているのです。土踏まずがないと非効率的な歩き方となり、疲れや怪我につながり、からだ全体のバランスに悪影響を与えます。土踏まずの形成は、体幹を鍛え、運動能力を大きく向上させることにつながっていると言えるのです。

リズムあそび

全身の筋力を使い、脳を刺激するリズムあそび。金魚・めだか・両生類・かめ・うさぎ・馬など、生物進化の過程をたどった様々な動きでは、「体を左右にくねらせる」、「かかとを上げて両足で跳ぶ」、「足の親指で床を蹴る」、「ヒザを深く曲げる」など、静と動を交互に組み合わせた動きがあります。からだの発達と脳の発達が密接につながった全身運動を取り入れています。 大人や年上のお友達を真似ることから始まり、次第に自分の耳で音やリズムを判断して、それに合わせて自ら行動を起こすようになります。発達段階によっては、その子にとって難しい動きもありますが、まずは自分なりの表現方法で動いて参加してみて、少しずつ大人が介助して、正しい型も覚えていきます。 こうして獲得するからだの発達から、言葉の発達にもつながっていきます。

五感を養う

Tossieでは、子どもたちが生活の中で実際に、視覚(目で見る)・聴覚(耳で聴く)・嗅覚(匂いを嗅ぐ)・味覚(舌で味わう)・触覚(肌で感じる)を養うことを大切にしています。豊かな自然を見たり、鳥のさえずりを聴いたり、草や季節の匂いを感じたり、肌で感じた心地よい気持ちが、子どもの情緒を安定させていきます。 裸足での生活も、0歳から綿のパンツを履いて過ごすのも、肌の感覚を養いたいから。おむつが外れている、トイレで用を足せる、という考え方ではなく、「おしっこが出て気持ち悪い」「新しい下着に履き替えて気持ちが良い」という快と不快を繰り返し感じることで情緒が安定します。 ですから、できるだけ子どもたちが接する環境も自然なものを与えたいと考えています。Tossieの室内は木で統一し、おもちゃも木製。給食の食器もすべて陶器。衣類もなるべくシンプルな綿素材のものをお勧めしています。きらびやかな電飾やテレビゲームは視覚への刺激が強く、化学的に作られたもの(プラスチック製品・ペットボトルなど)は肌ざわりが良くない。また香料付きの洗濯洗剤も子どもの嗅覚を研ぎ澄ます妨げになります。素朴でシンプルが、子どもにとって最高の環境づくりです。

異年齢生活

同じ月齢の子でクラスを形成するのではなく、異年齢の子どもたちが集まり、生活する縦割り療育を実践しています。 そこでは、年下の子が年上の子に憧れ、あそびやお手伝いなどを真似してみたり、年上の子が年下の子に思いやりの気持ちを持ったりと、小集団として生活する中で社会性を育て、様々な感情を体験しています。 また発達段階の近しい子ども同士であそぶうちに、自然と新しいあそびが生まれたり、仲間を意識し合ったり、異年齢ならではの関係性も大切にしています。 Tossieでは、まず個人の成長を大切にし、小さい集団の日常生活から、誰とでも、どこでも人に興味を持ってつながる力を育てています。

「安心・安全・楽しい!」一人ひとりに合わせた給食

Tossieの給食は「安心・安全・楽しく!」を心掛け、毎日手作りしています。 アレルギーへの配慮から、乳製品および卵、小麦粉を含む食材は一切使用しておりません。 牛乳の代わりに豆乳を、小麦粉の代わりに米粉を使用して調理しています。 お米は新潟県十日町市松之山のとっとこ農園から取り寄せている五分付米。お米自体が美味しいのはもちろん、白米よりも栄養価が高く、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富です。 また、一人ひとりの発達段階に合わせた食事形態で提供しています。
【離乳食(初期・中期・後期)】
圧力鍋で柔らかく煮た野菜4種類を、ペースト状、5mm角、1cm角など、タンパク質は白身魚や豆腐を、ご飯は10倍がゆ、7倍がゆ、3倍がゆなど、みそ汁は具をペースト状にしたりと、一人ひとりの発達段階に合わせて調理しています。

柔らか食

離乳食から普通食へ移行するステップとして、副菜を柔らかく煮直したり、主菜も嚥下しやすいように刻んだり、お子さんの発達段階に合わせて調理しています。

手づかみ食べ

自分の一口量を覚えるためには、かじり取りなどの手づかみ食べの経験も必要です。

普通食

子どもも職員も同じ献立です。 食事に興味を持って、意欲的に楽しく食べることを大切にしています。 人気メニューは鮭ご飯やマーボー豆腐。汁物もたくさんおかわりしています。昆布とかつおの和風出汁を基本とした美味しく優しい味わい。 苦手な野菜も、お友達が食べているから真似して食べてみたり、おうちでは食べられなかった食材が食べられるようになったり、食事の場面でも子ども同士で育ち合っています。

疲れたからだを休めるお昼寝

Tossieでは、お昼寝の時間も大切にしています。 日々さまざまな刺激を受けている子どもの脳は、疲れて、かんしゃくを起こしたり、ぐずったりしやすくなります。そこで、お昼寝をすることで脳とからだの疲労を回復します。脳の疲労が取れると、穏やかな情緒となり、機嫌よく過ごすことへつながります。 子どもに必要な睡眠時間は3歳児で11~12時間といわれていますが、夜だけでこの睡眠時間を確保するのは現実的ではありません。そのため、お昼寝をして必要な睡眠時間を得ることが必要なのです。 睡眠中には「メラトニン」というホルモンが分泌されています。このメラトニンは、からだの免疫力を向上させてくれる効果があります。からだの抵抗力を正常に保つためにも、お昼寝は重要な役割を持っているといえるでしょう。 午前中にたっぷりと太陽の光を浴びながら外あそびをして活動量を増やすことで昼寝がしやすくなるほか、日光を浴びたことで夜の入眠がスムーズになる効果もあります。 障がいの特性上、お昼寝しにくい子も、暗い室内で横になりからだを休めることで疲れを取り、からだのリズムを整えます。