Tosca(愛称 Tossie)が教えてくれたこと

社会福祉法人わらしこの会
理事 大伴 美砂子

わらしこの会が児童発達支援事業構想を練って7年が過ぎた時、構想の実現に向け大きく舵を取ることとなったきっかけを作ってくれたのはトスカでした。
トスカは現在20歳。彼女はオランダで重篤な障害を持って生まれましたが、両親が偶然TVで知った日本の療育をうけるため11ヶ月で来日しています。
生後すぐに人工呼吸器をつけられ、脳に損傷が見られるため5日後に呼吸器を外されることになったその時から人力呼吸を始めたことに、両親はわが子の可能性を大きく感じていたからです。 可能性を広げる療育が日本にある!と来日しその療育を学びました。
その療育とは、十分に手足を運動させ、気持ちがよくなることの生活を土台とした感覚・運動機能の向上を中心に据えたものでした。
トスカがその療育を受け一番獲得したのは「笑顔」です。昨年トスカに会いにオランダに行ったとき、彼女は飛び切りの笑顔で受け容れてくれました。
さらに療育を終えオランダに戻った両親はその後もトスカとともに療育活動に奔走し仲間を増やしていました。「日本でも仲間を増やして」トスカの笑顔はそんなメッセージのように思えました。
事業所の場所や費用など様々な問題がありましたが2016年5月、ようやく開所に至りました。ご協力いただいた皆様に感謝いたします。
障がい児の療育体系にとどまらず、人間教育の思想をつくったエドワード・セガンのメッセージ「自分は愛されているのだとその子どもに感じさせ、次には人を愛させるということが教育の始めであり終わりである」 を胸に、この事業所Tossieを運営していきたいとおもいます。